【2022年03月02日】現在、最も注目されている本ベスト10【社会・政治】

本・電子書籍

今週、Amazonで最も注目された本をカテゴリ別に毎週更新しています。買いたい本が決まっていないときの参考にどうぞ!

1位 現代ロシアの軍事戦略 (ちくま新書)

著者:小泉悠
発行日:2021年05月08日

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投稿者:ばるす
国防ひとまとめ
面白かった。プーチンロシアの軍事戦略について 事細かにまとめた本。内容は 2014年のウクライナ危機、2016年のアメリカ大統領選の妨害、21世紀に予想される陸・海・空の各軍と電子戦と混ぜた ハイブリブリ戦争、4章でこれからのロシアの戦争。非常に長く、緻密だ、素晴らしいぞコムラード! だが読むのは相当にメンドイぜ!兵器名、軍事編成上の単位、聞き慣れない条約名、専門用語が多い。そのため非常にイメージがしにくい。読みにくい!初見殺しだウラー!大衆には売れるはずもねぇぜ 読むやつはインテリかピロシキだ。文字量に目がくらむが、我慢して読みすすめると ロシアの強みと弱みが見えてくるぜ。ロシアとの交渉は一筋縄ではいかない。北方領土の返還交渉で、安倍みたいに 2島返還に譲歩して集結させようなんて、まったくの愚策だ。更に軍備が増強されてしまったぜ。相手は元KGBだ。舐められたら終わりよ。プーチンの経済政策はゴミだが、連邦議会のガバナンス能力は高い。一方 日本は20年失速しているぜ。リーダーがどんだけ無能かがよく分かるな。アホを選ぶと国民の損害に直結するから いいリーダーを国会に送らないといけないってのがよく分かるぜ 敵を知り己を知れば コレ即ちコトレータ。T・デグレチャフ「隣国を知らずして戦うことはできん、祖国を思うなら是非読みたまえ。」

2位 FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

著者:ハンス・ロスリング
発行日:2019年01月11日

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投稿者:目覚めぬ人
半分のページ数ですむ話です
世界の全体像を更新したい40代以上の人にはもってこい、の本です。特に生活レベルを四段階に分けて世界を眺めているのは秀逸なアイディアです。とても分かりやすく、本をあまり読まない人にもお勧めです。しかし、何故、評価の星が二つなのか? それは余談が多すぎるのと繰り返しの説明が多すぎるのです。重要なのは多めに見積もっても、初めの100ページ程度。日頃、ニュースの裏側や世界について考えている人には、不要と思われます。本当は星三つぐらいは付けてもいい内容なのですが、この著者の世界観には共感できません。この本にたびたび「世界はよくなっている」とでてきますが、この場合の「世界」とは「人間社会」のみを限定的に指しているに過ぎません。自然保護区が陸地の約15%に達したと本書にはありますが、地球上の森林の約50%はすでに失われ、今現在も九州ほどの面積の森林が毎年消失し続けている事実は載っていません。そして、土地の干ばつ、乾燥化や砂漠化もとまりません。トラやパンダ、サイなどの哺乳類は絶滅寸前の危機的状況から改善しつつある、という事実は載っていますが、生物の絶滅のスピードが最小限に見積もっても自然絶滅の100倍以上の速さで進み、急速に生物の多様性が失われているという事実は載っていません。更に「DDTで死んだ人間はいないのだから、使えばよい。難民キャンプで蚊が媒介する伝染病を防げるから」と書いていますが、ネオニコチノイド系の農薬によって蜜蜂やトンボが大量死している事実には触れていません。海洋資源については一言も触れておらず、水温の上昇や乱獲、水質汚染、マイクロプラスチックやバラスト水による生態系の変質などより、年々、悪くなっていることも(意図的に?)無視しています。海の森林と呼ばれるサンゴ礁の死滅などは全世界的に進行し、もはや壊滅状態です。約400ページもある本で世界について語っているのに、今、現在も続く大量生産・大量消費の社会(レベル4の生活)について何の懸念も書いていないのは違和感があります。この本の中に、「あなたには(著者のこと)ビジョンがない」とアフリカの女性に批判されたエピソードが載っています。正にその通りです。「このままで、結構いい感じじゃない?」という結論で終わっています。世界について語っている本なのに、この本にはビジョンがないのは残念としかいいようがありません。追記(2020.12.31):『グレタ たったひとりのストライキ』(海と月社)にこの本について書いている所があるので紹介します。P142 『ロスリング家の3人が書いた「ファクトフルネス」は素晴らしい本だが、気候および持続可能性の危機については差し迫った問題として扱われていない。』この文章の後、希望的観測を謳うファクトフルネスに対して、それでいいのかと疑問を呈する文章が続きます。興味のある方は是非ご一読を。

3位 現代病「集中できない」を知力に変える 読む力 最新スキル大全: 脳が超スピード化し、しかもクリエイティブに動き出す!

著者:佐々木 俊尚
発行日:2022年01月28日

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投稿者:ラブ51
悪くはないが、一部は古すぎて使いにくいノウハウ
佐々木 俊尚さんは、日本を代表するジャーナリストであり、情報の使い手であると思う。本の読み方や情報の扱い方の本質的な部分は、多くの人にとってかなり参考になるはず。私はこの本を楽しみにしていたが、良い部分と悪い部分が同居していて、評価の難しい書籍といえる。読み手のレベルがある程度高ければ、必要な個所のみを参考にすればいいだろう。問題は、読み方や情報の扱い方に慣れていない人だ。著者は1961年生まれで現在60歳のため、やはり、具体的な情報の扱い方などが古く今から情報の扱い方を学びたい人には、不向きな内容が含まれている。情報の具体的な扱い方は、もっと若い世代の最新のやり方を学んだ方がいいだろう。タイトルが「読む力最新スキル大全」となっている。最近はやりの大全だが、あくまでも佐々木俊尚さんのやり方なので大全とは言えないと思う。副題の「現代病集中できないを知力に変える」につても十分に答えているとは言えないだろう。一番気になったのは、日本語メディアだけに偏っていることだ。重要な情報の多くは英語メディアである。翻訳を読めば済むと考えている日本の知識人が多いが、大きな間違いである。翻訳で読むのと、著者の言葉で直接読むのでは、伝わって来るパワーがまったく違って来るからだ。佐々木俊尚さんも英語のメディアにはほとんど触れていないことはよくわかった。ウォールストリートジャーナルの記述も出てくるが、おそらく日本語版だろう。

4位 NFTの教科書 ビジネス・ブロックチェーン・法律・会計まで デジタルデータが資産になる未来

著者:天羽 健介
発行日:2022年02月04日

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投稿者:早乙女 輝(Hikaru Saotome)
時代におくれまいと購入したが大正解だった!
本書は、NFTの説明や買い方・売り方 、また出品の方法、NFTの法律や会計、NFTの将来的展望までをわかりやすく説明してあるNFTの教科書である。時代に遅れまいとの思う一心で本書を購入した。NFTとは?メタバース?ブロックチェ-ン?デジタルデータ?ガス代?暗号資産とは?と、上記の言葉すらわからなかった…本書を読むにあたって、NFTというような簡単な専門用語を調べてみた。①NFTとは?「偽造不可な鑑定書・所有証明書付きのデジタルデータ」のことです。②メタバースとは?最初は、架空の仮想空間サービスに付けられた名前でした。その後、テクノロジーの進化によってさまざまな仮想空間サービスが登場すると、それらの総称としても使われるようになりました。③ブロックチェ-ンとは?   ビットコインなどの仮想通貨(暗号通貨)に用いられる基盤技術であります。ブロックチェーンとは、分散型ネットワークを構成する複数のコンピューターに、暗号技術を組み合わせ、取引情報などのデータを同期して記録する手法。一定期間の取引データをブロック単位にまとめ、コンピューター同士で検証し合いながら正しい記録をチェーン(鎖)のようにつないで蓄積する仕組みであることから、ブロックチェーンと呼ばれる。別名『分散型台帳』と呼ばれこともある。④デジタルデータとは?コンピューターで処理可能な0と1の二進法で書き換えられた映像・音・数値・テキストなどのデータのことです。デジタル化されることで正確な複製と加工ができるようになります。⑤ガス代?イーサリアムチェーン上で、トランザクションを行う際に必要なネットワーク手数料です。要するに売買する等に発生する手数料です。⑥暗号資産とは?仮想通貨とはデジタル通貨の一種である。一切の規制を受けておらず開発者により発行され、通常コントロールもされ特定の仮想コミュニティ内で受け入れられ使用されている通貨です。 本書では、NFTがわかりやすく説明されていたので、一部抜粋して、私なりに工夫してご紹介します。 NFTとは、「偽造不可な鑑定書・所有証明書付きのデジタルデータ」のこと。暗号資産(仮想通貨)と同じく、ブロックチェーン上で発行および取引される。従来、デジタルデータは容易にコピー・改ざんができるため、現物の宝石や絵画などのような資産価値があるとはみなされなかった。 この状況を変えたのがブロックチェーンだ。ブロックチェーン上のデジタルデータは、参加者相互の検証が入ることでコピーや改ざんをしにくくし、デジタルデータの資産価値を持たせられるようになった。ビットコインが数百万円でやり取りできるのは、この仕組みのおかげだ。 これまでも、デジタルデータに電子透かしを入れるなどの方法はあったが、コピーや改ざんを直接防ぐ技術はこれまでなかった。デジタルデータに唯一無二の価値を持たせることを可能にしたのがNFTなのである。 NFTの出現に期待できる分野は多い。デジタルアートはもちろん、ゲームやマンガ、デジタルジャケットの限定版などは利用が期待できる。以上。〜本文中より一部抜粋して記載〜さて、このように本書はとてもわかりやすく説明してあるため、先進技術の情報音痴な私でもとても簡単に理解できました。そして、上記のように本書での説明文でも、十分理解出来ますが、言葉や思想だけで終わらせないために、さらに具体的な購入場所や入手方法が、画像入りで下記のように紹介されています。【NFTの購入手順】①MetaMaskをインストール。 GoogleChromeの拡張機能を使うと便利。②MetaMaskを連携してサインインする。③購入したいNFTを検索しる。④NFTを選択後、「今すぐ購入」→「チェックアウト」を選択して購入する。⑤購入したNFTが自分のウォレットに入っていることを確認する。以下は本誌よりを理解してもらうため、Amazonでに記載されていた【もくじ】を私なりに工夫して、出来るだけ詳細に記載させていただきました。この【もくじ】だけでも本書の内容が良く読み取れます。ご参考にしていただけたら幸いです。【第1章】〜 NFTビジネスの全体像〜【NFTの現状】天羽健介(日本暗号資産ビジネス協会 NFT部会長)【NFTの概況とマーケットプレイス】中島裕貴(コインチェック)【NFT×アート】高長徳 (SBINFT)【NFT×メタバース】福永尚爾(BeyondConcept)【NFT×国内ゲーム】小澤孝太(CryptoGames)【NFT×海外ゲーム】セバスチャン・ボルジェ(The Sandbox)【NFT×スポーツ】アレクサンドル・ドレフュス・元木佑輔(Chiliz)【NFT×トレーディングカード】奥秋淳(coinbook)【NFT×ファッション】平手宏志朗(Joyfa)【NFT×音楽】神名秀紀(KLEIO)【NFT×海外発NFT特化型ブロックチェーン】ミカエル・ナイーム・北原健(Dapper Labs)【NFT×日本発NFT特化型ブロックチェーン】吉田世博(HashPort)【NFTの技術的課題】善方淳(コインチェック)【第2章】〜 NFTの法律と会計〜【NFTの法律関係】増田雅史・古市啓(森・濱田松本法律事務所)【NFTの金融規制】長瀨威志・小牧俊(アンダーソン・毛利・友常法律事務所)【その他の法的諸問題】斎藤創・浅野真平・今成和樹(創・佐藤法律事務所)【NFTの会計と税務】小笠原啓祐(監査法人トーマツ)・藤井行紀(デロイト トーマツ税理士法人)【第3章】  〜NFTの未来〜【NFTと無形資産】神本侑季 (N.Avenue / CoinDesk Japan)【NFTの市場づくり】関口慶太(日本経済新聞社)【世界とNFT】ヤット・シュウ(Animoca Brands)【NFTの展望】國光宏尚(Thirdverse / FiNANCiE )以上。レビューに最後までお付き合い下さりありがとうございました。【まとめ】本書は、NFTについての基礎知識から専門知識まで、とてもわかりやすく説明してあるため、先進技術の情報音痴な私でもとても簡単に理解できました。そして、本人中の説明文でも、十分理解出来ますが、言葉や思想だけで終わらせないために、さらに具体的な購入場所や入手方法が、画像入りで紹介されています。NFTに、興味をお持ちの方は迷わず手に取って欲しい1冊です。

5位 スマホ脳(新潮新書)

著者:アンデシュ・ハンセン
発行日:2020年11月18日

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投稿者:じうn
デジタル化に向かう未来への警鐘とその処方箋。
私はスマホを持っていないが、無くて困ったことは一度もない。なぜなら使ったことがないからだ。著者ハンセンは、スマホは最新のドラッグ(麻薬)だという。使ったことがなければ必要ないし欲しいとも思わないが、使うと手離せなくなり、気づかないうちに依存症になっている。この本の凄さは、スマホの問題点を科学的エビデンスと、脳の進化論的・遺伝子学的視点から分かり易く説くところにある。また、スマホを全否定していないので好感が持てる。SNSの開発者は、人間の心理と報酬システムを詳しく研究している。私たちは、気づかないうちに誰かに操られ、意のままに動かされているのであり、奴隷となり洗脳されて幸せを感じているのである。中でも、子どもの頃からスマホを持たせることの危険性にはぞっとさせられた。著者の「私が子供の頃にスマホがなくてよかった」という一言がすべてを語っている。子供を持つ親は、ぜひ読んでほしい。今後、コロナ禍でデジタル化が加速することは間違いないだろう。便利になりその恩恵は計り知れないが、ライフスタイルのデジタル化に伴う精神病の増加や子供の発育不全など問題点も多い。本書はデジタル化に向かう未来への警鐘とその処方箋が書かれており、一読の価値が大いにある。

6位 大量に覚えて絶対忘れない「紙1枚」勉強法

著者:棚田 健大郎
発行日:2022年02月09日

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投稿者:やっく
1番レビュー!?資格取得のエキスパートが書いた本 〜先生のおかげで宅建士合格しました〜
私が著者である棚田先生を知ったのは同氏のYouTubeチャンネルを利用してからです。私は1年前に宅建士の資格を取得しました。宅建士は覚えることも多く、効率的な覚え方はないかと色々と探していたところで出会ったのが同氏のYouTubeチャンネルでした。この本でも紹介されていますが、替え歌で暗記するといったものは斬新かつ鮮明に頭に残る、とても有効な手段と思います。読み始めてすぐに、資格者は高学歴というバイアスを著者である棚田先生自らの経歴紹介にて改めさせられ、安心感を覚えた上で読み始められます。棚田先生は自らを高学歴ではないとおっしゃられているが、私は何事にも言えることですが、資格に挑戦するという意欲が成果に繋がったと思っています。本の内容はというと、他社の資格取得啓蒙本と類似した内容も多い印象は受けますが、棚田先生らしいオリジナル要素も満載です。いくつか挙げます。①替え歌で暗記②忘れないようにする方法(復習スケジュール)③無理はしちゃだめ④家族への感謝の気持ち①の替え歌で暗記はぜひともYouTubeでご視聴いただきたいです。私は自宅で大音量で棚田先生の替え歌を流していました。すると、私より先に妻が覚えてしまいました(笑)②忘れないようにする方法は少し科学的な部分もあり、理にかなった内容に思いました。一見難しそうに感じますが、モチベーション維持にも一役買いそうです。③無理はしちゃだめは非常に共感できます。調子が良いとついノルマ以上のことをやってしまうんですよね。それが負担になり、ストレスになる。そして自滅するということ。そうならないように、無理はしないことですね。そして④の家族への感謝の気持ちはこの本を買って一番印象に残った良い内容でした。ぜひともご一読いただきたいです。納得される方、多いんじゃないでしょうか。先生、カレーの話は泣きましたよ。。。私が宅建士を取得したのも、棚田先生の替え歌の功績が大きく、非常に感謝しています。このレビューを書いている3日後には新たな資格を受験する予定です。最後の最後の追い込みで、この本を読んでモチベーションを更に高めることができました。合格報告を待っててください!!

7位 LIFE SHIFT2: 100年時代の行動戦略

著者:アンドリュー・スコット
発行日:2021年10月29日

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投稿者:早乙女 輝(Hikaru Saotome)
完読した!全章をレビュ-!激変する将来のことがすごく不安になったので読んだ。
本書は、シリーズ50万部!前著『ライフ・シフト-100年時代の人生戦略』の続編です。著者が、大反響した一作目から色々な人々と話すことにより感じた問題点を1冊に集約した書籍になります。本書は、第1部から第3部までの3つに分かれています。第一部(第一章、第ニ章)では、人工知能(AI)とロボット工学と我々の将来関係を論じ、平均寿命と健康に関するトレンド、そして社会の高齢化の流れでの選択肢をつくり出すのかを定義している。第2部(第三章、第四章、第五章)では、それを実践するための具体的な方法を論じている。第3部(第六章、第七章、第八章)では、経済と社会の仕組みがどのような大転換を遂げるべきかを指摘している。また、我々が取り組む明確な課題を、個人レベルと集団レベルで、今すぐに行動を起こす必要性を強く訴えている。以下は本誌をより読者に理解してもらうため、各章を私なりに工夫して、私が関心が強かった項目は、感想を詳細に記載させていただきました。ご参考にしていただけましたら幸いです。【第一章】この章では、主にアメリカの運転手をしているトムという青年を題材にし、AIにより運転手の仕事が自動運転ロボットにより減っていくのではないかという問題について語られています。また、半年でコンピューターの処理能力が2倍になっていくというムーアの法則など、4つの法則(ムーアの法則、ギルダーの法則、メトカーフの法則、ヴァリアンの法則)がますます発達していくだろうと予想し、今後のA Iとの生活のあり方を定義します。また、この章の後半では、日本人女性マドカが70歳まで働かなくてはならない、現代の若者の一般的な将来像についても記載があります。このれらのマドカやトムのお話は、本で語っている未来についての抽象的な問題ではありません。ここで、問われているのは、我々読者ひとりひとりがどのような人生を生きるかという、リアルで現実的な問題であるということを改めて感じました。【第ニ章】この章では、人がどのような経緯で「問題を解決」をしていくのか?について述べられいる。未来を確実に予測することはできない。ハーバード・ビジネス・スクールのフランチェスカ・ジーノの心理学的研究によれば、人々が不確実な未来と厳しい外的環境に素早く対処するうえでは、好奇心の果たす役割が大きいという。好奇心の強い人は創造的な解決策に到達しやすく、(これはきわめて重要な点だが)型にはまった思考や誤った思い込みに陥る可能性が比較的小さいのである。つまり、人の好奇心が鍵となっている。それらを実践するための具体的な方法を第三章以降で論じている。【第三章】この章では、今までのように、年齢によりその人の人生を決めるべきではないと論んじていらる。あなたが、長寿化の恩恵を満喫したければ、年齢の可変性を前提に行動すべきだといっている。それはどういうことかと言うと、いま自分が取る行動の影響は、やがてあなたの未来と結びついていて、あなたの未来に影響を及ぼすといっている。いたって普通のことであると思うが、しかし実はそうではない。我々は今までの生きた社会の固定した感覚で年齢により、『定年』などの自分の道を決めてしまっている。しかしこれからの将来は激変していく。安定した定年などということは決してない。残された人生の自分の道も、自分の力で切り開いて行かなくてはならない。この点を理解している人は、未来志向の考え方をし、過ぎてしまった日々よりも、この先に待っている日々に目を向ける。そして、未来のために大きな投資をし、新しいスキルを学び、新しい人間関係を築き、健康を維持するために努力する。このような本書で重要なことが、この第3章で記載されています。 【第四章】本書の仮説として繰り広げられている、若いヒロキとインのこれからの人生について予想している。ここで注目すべきなのは、現代に生きる若いヒロキの未来に、きわめて多様な進路と選択肢が広がっていることである。職業人生のほうが、父親の時代よりもはるかに長くなることである。就職を考えているヒロキは今慌てて特定の進路を選ぶ必要性を感じていない。父親の時代で人生で経験する移行は、教育から仕事へ、そして仕事から引退への2度だけだ。ヒロキはそうした父の人生の経験を自分もするとは思っていない。今から何度も仕事を経験しそして語学や学校にも行きまた違った仕事の経験をしようと思っている。このような、今までの時代の人生で経験する移行と対比し、これからの時代の人生で経験する以降の違いが、この章では書かれてます。【第5章】この章では、家族や結婚についての記載もされている。それは、家族のメンバーが資源を共有することにより、長い人生を生き抜くのを助け合い、いざというときに支え合えるようにしたいと思えば、家族の機能を見直すことができる。そして、そのためには社会的発明と社会的開拓者精神が不可欠だと説明している。【第6〜8章】 政府の課題前述したように、この章では、経済と社会の仕組みがどのような大転換を遂げるべきかを指摘している。また、我々が取り組む明確な課題を、個人レベルと集団レベルで、今すぐに行動を起こす必要性を強く訴え、本書を締めくくっている。以下は、Amazonの紹介欄では省略されていた、【目次 】をより詳細にわかりやすく、私なりに工夫して、全部記載させていただきました。こちらの【目次】だけで、作者が読者に伝えたいことや、本文の内容もかなり理解できるかと思います。【目次】アンドリューによる日本語版への序文リンダによる日本語版への序文【はじめに】・フランケンシュタイン症候群・社会的開拓者になる覚悟をもつ・どこにでもいる誰か・本書の内容〜第1部 人間の問題〜【第1章】『 私たちの進歩』テクノロジーの驚異的な進化・機械は私たちの雇用を奪うのか?・失業しないためにどのような能力が必要なのか?・人間が機械に勝てる分野とは?長寿時代の到来・どうすれば、長く健康であり続けられるのか?・家族と地域社会に及ぶ影響は?・どうすれば、誰もが長く働き続けられるのか?・医療システムはどうあるべきか?・どうすれば建設的な世代間関係を築けるのか?人間だけが人間の問題を解決できる【第2章】『私たちの開花』人生のあり方を設計し直す・人間としての可能性を開花させる・物語 自分の人生のストーリーを歩む・探索 学習と変身を実践する・関係 深い絆をはぐくむ〜第2部 人間の発明〜【第3章】 『物語 自分の人生のストーリーを紡ぐ』年齢に対する考え方を変える・老いるとはどういうことか?・自分の年齢に対する考え方を変える・他人の年齢に対する考え方を変える時間に対する考え方を変える・未来の時間をどう考えるか?・複利の魔法を味方につける・「現在」しか目に入らない?・仕事に関する「トンネリング」状態仕事に対する考え方を変える・「エンゲルスの休止」・トムのジレンマ・雇用の未来流動性の高いキャリア・長期化する職業人生・余暇時間の増加・新しい働き方・「仕事」の概念が広がる「よい人生」とは?あなたの人生のストーリー・「ありうる自己像」を描き出す・自分がいだいている基本的な前提を再検討する・時間配分を検討する【第4章】『探索 ―学習と移行に取り組む』探索と発見・選択肢をもつことの重要性生涯にわたって学び続ける・何歳でも学ぶ・大人はどう学ぶべきか?移行を成功させる方法を学ぶ・探索と調査をおこなう・新しい進路に本格的に踏み出す・人的ネットワークが変容する新しいタイプの移行・中年期の移行 みずからの生産性を維持するために・高齢期の移行 よい老い方をするためにあなたの探索の取り組み・移行を成功させる・人生のあらゆるステージで学習の機会を設ける・学習できる場を確保する【第5章】『関係 深い結びつきをつくり出す』家族・結婚の時期が遅くなる・子どもの数が減り、高齢の家族や親族が増える・家族の就労パターンが変わる支え合いの関係・選択肢と向き合う・ストーリーを共有する・誰が子どもの世話をするのか?・安定した基盤と互いに対する責任世代・世代間の公平 若者の状況は高齢者より苦しい?・世代ごとのレッテル貼り・世代間の違いは絶対か?・世代のレッテルは有益か?世代間の共感をはぐくむコミュニティ・分断されたコミュニティ・生涯を通じてコミュニティに関わり続ける・コミュニティへの共感  「無知のベール」のなかで考えるあなたの人間関係づくり・人間関係に関する計画を点検する・コミュニティを大切にする〜第3部 人間の社会〜【第6章】『企業の課題』マルチステージの生き方を可能にする・入社年齢を多様化する・新しい退職の形をつくり出す幸せで健全な家庭生活を支援する・子育て社員への金銭的ペナルティ・男性の子育てを支援する・介護者を支援する・柔軟性を重んじる文化をつくる学びを支援する年齢差別をなくす・高齢の働き手の生産性を維持するなぜ、企業が変わるべきなのか?・機敏な働き手を擁することの重要性・新しいタイプの「企業年金」とは・消費者と社員のマッチング・人手不足の時代が到来する【第7章】『教育機関の課題』・人間的スキルが重要になる・STEMだけでは十分でない大人の学習が不可欠になる・大人のニーズを重視する・柔軟性と自在性を高める・年齢による区別をしない・学位中心主義が揺らぐ・教育機関による誇大広告の罠・積み上げ型で持ち運び可能なスキル証明・誰もが学べる仕組みをつくる・テクノロジーを最大限活用する新しい教育のあり方【第8章】『政府の課題』悪い結果を避ける・「職」ではなく、 「人」を守る・不平等を生み出さない・「劣悪な雇用」から人々を守る・悪い経済的結果を防ぐ・健康面での悪い結果を抑制する好ましい結果を促進する・将来必要となるスキルを身につけるのを助ける・健康的に年齢を重ねることを後押しする・長寿経済を築く包摂に向けた課題・GDPだけにとらわれない思考・政治システムをつくり替える【おわりに】 未来へ向けて前進する【図出典一覧】レビューに最後までお付き合い下さりありがとうございます。【まとめ】本書は、シリーズ60万冊を売り上げた、前作『ライフ・シフト』に続きさらに、深掘りしてある。長寿化の進展とテクノロジーの進化の中、個人と社会はどのように行動すればよいのかについて、わかりやすく解説する良書であります。私のように、将来の生活にあり方に不安をお持ちのすべてのみなさまに手に取って欲しい書籍です。

8位 陸上自衛隊ますらお日記

著者:ぱやぱやくん
発行日:2022年02月24日

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投稿者:剛健おじさん
自衛隊に興味なくても死ぬほど笑えます。
陸上自衛隊を定年退官して早10数年陸上自衛隊について書かれた本は山のようにありますが、どれを読んでも現場の空気感とは程遠いものでした。たとえば、高級幕僚の裏話や、どこの馬の骨かわからない幹部の役に立つ話、陸士で退職したタレントの四方山話などなど。正直行って、そのどれもが、一般の読者にとって、陸上自衛隊の空気感を読者によりわからなくさせてるだけだと感じていました。テレビを見ても広報用の映像は山のように流れてきますが、実際の空気感とは全然違います。しかし、この本書を読んで、自分が、陸士→陸曹→幹部と勤務してきた思い出をありありと思い出すとことができました。読みながら「うんうん。そうだよ!これが陸上自衛隊だよ」と思いながら、腹が捩れるほど笑いました。こんなすごい本出してくれてありがとう。みなさんも是非読んでみてください。

9位 いつだって、宇宙を信頼すればいい。

著者:吉岡純子
発行日:2022年02月26日

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投稿者:Amazon カスタマー
すべての方に読んでほしいと思う本
わたしはこの方が大好きで、いつも、YouTubeを見ていて、即注文→一気読みしました。YouTubeで純ちゃんが、一生懸命伝えようとしてくれていることを、こちらの本で、さらにすごく丁寧に、すごくわかりやすく教えてくれています。私自身が今まで理解が足りなかったところを補えました。また、復習にもなりました。少しずつやれる範囲でやればいいとそれぞれの方に寄り添って書かれている本です。そして、この方の優しさや実直さが最後の最後まで溢れているため、涙がとまらなかったです。単なるスピリチュアルな本と、警戒する方、本当にもったいない。読んだらわかるはず。生きるということがどういうことなのか、自分を豊かにするには、、?読んだら、自分なりの答えがわかるのではないでしょうか。そして考え、それぞれが動けるのでは、、と私は思いました。もともとファンではありましたが、さらに好きになりましたし、知らない方には、ぜひ読んでほしいと心から感じたので、拙い文章で伝えようとレビューを書きました。おすすめです。

10位 文藝春秋2022年3月号[雑誌]

著者:藤原正彦
発行日:2022年02月10日

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投稿者:Marie France Clerc
反田恭平のビジョン
昨年ショパンコンクールで日本人として51年振りに2位になった『反田恭平』さんの今後へのビジョン、真剣な決意を知ることができます。ファンの方にお勧めします!

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