【2022年07月12日】現在、最も注目されている本ベスト10【文学・評論】

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今週、Amazonで最も注目された本をカテゴリ別に毎週更新しています。買いたい本が決まっていないときの参考にどうぞ!

1位 オーバーロード16 半森妖精の神人 [下]

著者:丸山 くがね
発行日:2022年07月29日

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2位 プロジェクト・ヘイル・メアリー 上

著者:アンディ ウィアー
発行日:2021年12月16日

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投稿者:injunjoe
終盤の胸熱展開にやられた
主人公の性格設定や口調が『火星の人』のマーク・ワトニー(=マット・デイモン)と100%互換で、次から次へと降りかかる難題をめげることなくサイエンス的に解決していく展開に既視感を否めず、下巻の前半くらいまでは星3.5くらいな印象だったのだが、終盤の胸熱展開で一気に文句なしの星5つ。『火星の人』は傑作だったけど『アルテミス』がイマイチだったので、アンディ・ウィアーは一発屋かもと思っていたのだが、嬉しい誤算。計4,000円弱の上下巻を2日で読破してしまった。早くゴズリングの実写版を観たい!

3位 プロジェクト・ヘイル・メアリー 下

著者:アンディ ウィアー
発行日:2021年12月16日

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投稿者:ぐると
上巻を上回る面白さ。そしてラストの秀逸さ。読むしか無いでしょう
SFでこんなに泣くことがあるとは…と思うくらいの大傑作。誰にとってもハッピーエンドではないけれど、とても良い終わりを迎えられて読了してホッとしている。類まれなアイデアとストーリーに出版されてすぐ浸れたのは僥倖だ。映画化決まっているようだが、正直観るのは自分の想像した作品世界が壊れないかと怖い気もする。

4位 オーバーロード15 半森妖精の神人 [上]

著者:丸山 くがね
発行日:2022年06月30日

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投稿者:がくと
上下に分ける必要が営利目的以外にあるのか?
面白い、うん。人々が息づく重厚なファンタジーとゲーム設定の調和が見事。今回はまったり多めでゆっくりとした物語の展開を楽しめます。しかし、ページ数が300程度とかなり少なく起承転結の起だけ。嫌儲思想ではなく、上下に分ける必要性が営利目的以外に感じられないのがなんだかなぁ…亡国の吸血鬼の売り方もそうですし、作者様は飽きて完結させたがってるのを見ると応援してきた結末が投げ捨てているようで悲しいなぁ…

5位 三体III 死神永生 下

著者:劉 慈欣
発行日:2021年05月25日

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投稿者:kaseide04
白日の下、私の祖国の木々は青天森林として繁っている、まだ。
暗黒森林に祖国は陥っている。それに嵌るとどうなるか壮大なSFで劉慈欣が展開してくれた。 雲天明の御伽噺はそのまま劉の手法だ。キモは、真のメッセージは何か、二重メタファーを読み解かねばならない。 様々な一族が、国家の打倒と支配を繰り返した祖国の歴史は、国家維持の必要性から全体主義が必須だった。故に相互敬愛/自己抑制ではなく、生存のため相互不信(暗黒森林)を持たざるを得なくなってしまった。劉は喝破する、弱く無知だから死ぬのではない・・・権力への傲慢は□されると。命を担保に取る全体主義の冷酷。暗黒森林がそもそもテーマになる理由だ。 また、本シリーズの起点は文化大革命にしているが、漢字国家のアナグラムは告げる、雲に隠された天安◇(の真実)を明らかにしたいと。人間の本能的感情を破壊したあの衝撃を回復したかったのだ。劉は問題提起にて心を癒した。 ここで書名の必然性を理解することができる。書名を直訳すると、死神は永遠。つまり滅亡させるテクノロジー(手段)を持つ(国家)は死神として個人に永遠に対峙しているということ。 劉の世界観は、暗黒森林は母国だけでなく、大小に拘わらず世界中で渦巻いているというもの、アボリジニもインディアンも殺戮したよねと。単に超絶SFではない。人は、相互不信から如何に解放されるか・・・。しかし殲滅のSFは描けたが、暗黒森林の原理解消はできなかった。 暗黒森林をやり過ごすしかない劉の悲哀。残りが50ページを切るとじんわりと涙が止まらなくなった、三体ロスだけでなく、劉の奮闘と敗北の予感に、SFとして傑作だが小説としての蹉跌に。 劉は暗黒森林の中を、ウエィドに言わせた通り「前にひたすら前に」と真っ直ぐに生きる・・・時間を残酷と決めつけ、なんら解消できず、放置せざるを得なかったが。最後の数行に、劉は全てを消去し、現実の愛おしい景色をあたらせるが、真の意味では癒されない。 暗黒森林の克服は叶わなかった。だが、劉は同じテーマでの克服を宿題として残した。 いつしか私の国に新たに木が植えられても、暗黒の森林としては繁らないことを願う。

6位 三体III 死神永生 上

著者:劉 慈欣
発行日:2021年05月25日

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投稿者:Amazonのお客様
個人的にはこれが三部作の最高傑作
今や日本でも知らない人間は少ない大人気SFである「三体」シリーズ。その三部作の最終巻がこの「死神永生」だ。中国では第二部の「黒暗森林」が一番人気があるらしいが、個人的にはこの「死神永生」を最高傑作に推したい。以下「黒暗森林」のネタバレも含む感想。さて、「死神永生」は基本的には「黒暗森林」の正当な続編であり、時間軸もそれに沿って展開していく。ここで読者は一つの不安を覚えることになる。すなわち、「黒暗森林」がついに三体世界に対抗する手段を手にした地球世界が彼の文明の侵略を跳ね除ける、という希望の持てる終わり方だったために、その続きを描く「死神永生」ではその希望が全て打ち壊されるのではないかという恐怖だ。残念ながらそれは的中してしまう。三体世界と地球世界の宥和は幻想に過ぎず、致命的な隙を見せた人類に対して三体世界は再び牙を剥く。相手を欺くことを覚えてより完璧になった三体世界の侵略にはいかなる隙も見出だせず、今度こそ人類は彼らに対抗する手段を失った。このまま支配を受け入れるしかないのかーーと読者が戦々恐々としているところで、とある要因により三体世界は地球世界から手を引く。だがそれによって読者が恐怖から解放されることはない。なぜなら、そこまで読んだ読者なら分かっているからだ。そのとある要因が、実は三体世界などより遥かに危険で、かつどうしようもない死刑宣告であることが。「死神永生」はあらゆる要素が第二部までとは桁違いにスケールが大きくなる。時間の単位も、危機の範囲も、ありとあらゆるものが。本書はそれによって、誰もが持っている「宇宙への根源的恐怖」を呼び起こすことに成功している。宇宙は人間が不用意に足を踏み入れていい場所ではない、という危機感が増幅され、登場人物たちへの極大な感情移入効果に繋がっている。つまり物語への没入感が前二冊よりも凄まじく、最高傑作に挙げるのはそれが理由である。ただし、欠点もいくつかある。一つは主人公。今回の主人公は仕方ない状況もあるとはいえ、人類にとって致命的な過ちを二度も犯す。またその原因は論理的思考に基づくものでなく、ほとんどが彼女の感情的な部分によるものなので、嫌悪感を覚える人も多いだろう。第二部の主人公も続投しているのだが、こちらが常に泰然自若とした態度でいるのもまた対照的に主人公の不安定さを浮き彫りにする。もう一つは終わり方。ただしこれは別に終わり方が明確に悪い、というわけでなく、どちらかと言えば「黒暗森林」と比較した場合の話だ。「黒暗森林」はそこまでの全ての話に決着をつける上に希望の持てる終わり方で、「続編でやることがあるのか?」と言われていたほど綺麗な結末だったため、流石にそれと比べると分が悪い。中国で「黒暗森林」の方が人気が高いというのは、恐らくこの二つの違いによるものではないだろうか。特に主人公に関しては「死神永生」の方が人気が無いのは確実だろう。ただそれでも自分にとって「死神永生」は三部作の中でも読んでいて最ものめり込めた作品だ。「黒暗森林」まで読んだならこれを読まないのは損をしている。値段は少々高いけれど、それ以上の価値のある作品だと思う。

7位 地球の歩き方 JOJO ジョジョの奇妙な冒険

著者:地球の歩き方編集室
発行日:2022年07月14日

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8位 「私」という男の生涯 (幻冬舎単行本)

著者:石原慎太郎
発行日:2022年06月17日

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投稿者:てりー
率直な自伝。本人の視点からは嘘はない。
早速読んでみた。本人は政治家より、作家を自負しているようだから、本人の視点としては嘘はないと感じた。好色であるというのは、少し違うのではないか。いわゆるモテない女と交渉があったように私は読んだ。恵まれた人生であったのは間違いない。だが、恵まれた故に、死を前にして、つまらなさをより感じるのではないか。大部分の人は、さほど恵まれず、そこそこ貧乏で、世に目立つこともなく、淡々と死を迎えるのだから、そこにつまらない、などと言う感想はないし、あるがままに死を受け入れる。やはり、庶民感覚ははなから持ち合わせていないのが、芸術家ではなく俗物政治家の印象を強くするのであって、世間が狭量なのではないかと。小樽の港でアジを釣る、というくだりがあるが、これは魚の名を勘違いしていないだろうか。

9位 三体

三体
早川書房
¥2,090(2022/07/12 12:00時点)

著者:劉 慈欣
発行日:2019年07月04日

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投稿者:夢民
日本人SF作家がなし得なかった偉業。中国SFの現在進行形の金字塔。
「三体」面白い。中国からこれが出るか!キャッシュレスとか、車の自動販売機とかの話よりも、こちらのほうが衝撃。中国スゲえ。日本人SF作家が誰もなしえなかったヒューゴー賞の受賞を、劉慈欣が「三体」であっさり実現しているのだけど、読むとむっちゃ分かる。「エンダーのゲーム」を読んだときのような興奮を覚えます。オバマが夢中になった(逆に言うとトランプは読まなそう)な本書ですが、ナノテクやVR、量子コンピュータなどの背景をモチーフとして使いながらも、新しい形で文明の邂逅を描いている。ルールが全く異なる世界の生命体を描くところは、ロバート・L・フォワードの「竜の卵」を思い出しました。あそこまでハードではないけども、こちらはこちらで面白い。SFに限らないかもしれないけども、文化的に昇華された作品ができるためには、ある種のエコシステムがないと無理。特にハードなSF小説が受け容れられるには一種の「科学主義嗜好」的なものがどうしても必要。良いSFを書いても、それがないと売れない。日本のSF小説では、そういうエコシステムが作りきれなかったのが、世界的な評価を受ける作品を出せなかった理由ではなかろうかと思う。日本で近年(?)ヒットしたSFというと、「パラサイトイブ」とか、「新世界より」あたりかと思うけど、どっちかというとSFとしての売り方じゃないし。アニメとゲームにはそういう土壌があるんだけなー。恐るべきは中国。シリーズ2100万部は、桁が違う。日本人SF作家も、ターゲットを中国にしたほうが良いんじゃなかろうか。そういえば、本書を英訳したケン・リュウ(スト2か)も、ヒューゴー賞・ネビュラ賞のダブルクラウンらしい。やっぱりエコシステムできてる!SFなんでネタバレになるし、本筋は読めばいいと思うのですが、この本を読んで、自分の中の中国に変化が生じたことが二つ。中国社会では、文化大革命は、もっとタブーなものなのだと思っていたけども、本書を読むと、冷静に見つめられる過去の事件となっていること。社会としてのメタ認知が上がっている。もう一つは、基礎研究への憧憬、重要さが描かれていること。これが一般の人の理解として得られる社会は、技術発展していく。応用研究との違いを理解しているだけでも尊い。こういう本が売れているというところに、中国社会の未来への前向きさを感じました。いろいろと矛盾の中でももがいているんでしょうけども、このエネルギーは強い。続編早く読みたい。オススメです。

10位 #真相をお話しします

著者:結城 真一郎
発行日:2022年11月25日

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投稿者:mountainside
語り口がユーモラスなのも面白い!
①優れたミステリー小説の書き手が現れた。第1篇から面白い。しかも伏線が用意されている。手袋をはめた偽装母親が犯行を予告している。家庭教師の初訪問に狼狽える親子。真面目に書き進めれば進めるほど、笑いが込み上げる。ジョルジュ·バタイユやベルクソンが提起した「笑い」が本書にはある。こうした書き口を備えているのは恐るべき才能である。笑いと逆転は叙述トリックで発揮されるテクニックである。今後の作品が楽しみだ。お勧めの一冊だ。

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