【2022年08月12日】現在、最も注目されている本ベスト10【ビジネス・経済】

本・電子書籍

今週、Amazonで最も注目された本をカテゴリ別に毎週更新しています。買いたい本が決まっていないときの参考にどうぞ!

1位 死なばもろとも

死なばもろとも
幻冬舎
¥1,650(2023/06/26 23:56時点)

著者:ガーシー(東谷義和)
発行日:2022年08月02日

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投稿者:chatacat
胸糞悪くなっただけ。
ユーチューブはわりと楽しんで見ていた。芸能人の暴の芸能界の汚い世界を世にバラし、有名人だからとやりたい放題の今までは今後は成り立たないぞ?的な警告にもなっただろう。胸糞悪くなったのはガーシーの学生時代、泥酔させて襲ったことはない!だから俺はナンパ師だ。とかの自慢女子大とコンパしたりナンパしたりして遊びまくり、やりまくった。地方からウブな女の子らを食いまくった。沖縄に200人で旅行計画して食いまくった。自分さえ良ければ遊んで捨てても無関心で女は使い捨て。こんなのに遊ばれた子がもし自分の家族や娘ならどうか?それが性格なんだろうが、こうして恥ずかしげもなく書籍で販売とはな。結局は女の子を紹介して芸能人と友達だからと吹聴。自分だって遊んでる芸能人と変わらんだろう

2位 13歳からの地政学: カイゾクとの地球儀航海

著者:田中 孝幸
発行日:2022年02月25日

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投稿者:一日一生
2時間で地政学と生き方が勉強できる
謎の古物商の店主と、高校生と中学生の兄妹によるやりとりを中心としたストーリー仕立てで、最新の国際情勢や地政学を一気に学べる良著です。私は海外駐在3年のサラリーマンですが、欧米のビジネスパートナーと接すると、彼らは若いうちから地政学を考えながら生き方やビジネス戦略を練るという考え方の癖がついていると感じます。日本人がこの点で弱いのは、大学までの学業で安全保障も交えた地政学のリアリズムを学ぶ機会が少ないからだと思います。その点でこの本は中高生向けの副読本となるのはもちろん、社会に出たてのビジネスマンも読む価値が高い本だと感じました。複雑なウクライナ情勢の経緯も、報道で見る以上にすっと頭に入るはずです。ぜひ、最後まで読んだ方がいいです。最後には少し哲学的な問いかけが待っていますので。

3位 限りある時間の使い方

限りある時間の使い方
かんき出版
¥1,870(2023/06/27 04:54時点)

著者:オリバー・バークマン
発行日:2022年06月22日

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投稿者:c hec
ハウツー本ではなくエッセイ系の本
「限りある時間の使い方」というタイトルなので、てっきり効率的な時間の使い方などを紹介するタイムマネジメントのハウツー本かと思ったら違いました。人生の短さに対するエッセイ的な本です。エッセイっぽいので、筆者の思いみたいな文章が非常に多いです。半分くらいまで読みましたが、苦痛で、時間の無駄と判断し読むのは止めました。このタイトルから、タイムマネジメントのハウツー本だと期待した方にはお勧めしません。

4位 誰でもできるのに9割の人が気づいていない、お金の生み出し方

著者:今井 孝
発行日:2022年06月22日

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投稿者:まりも
じーんとしちゃう
もう何年も今井さんのお話を聞いていますが、何度聞いても、じーんとするくらいいいお話で、、、でも、その話は決して劇的なお話ではなく、「普通で大丈夫です」「みんな優しいですよ〜」「どうせ上手く行きます」などの言葉たちばかり。いつもじんわりと励まされ力も抜けて、またがんばろうって思える幸せな感動なのです。(おかげでお仕事でも望む状態になっただけでなく、 家庭などのいろんな人間関係もうまくいくように なりました❣️)  そんなお話の大切なところがぎゅーっと入っているのがこの本だなと思います☺️出てくる人たちもみんな私のよく知ってる方ばかり。お話しすると、普通の優しい気のいい楽しい人たちです🥰今ではたくさんの方に喜ばれてご活躍なみなさんですが、それまでには、これでいいのかな?こうしたら届くかな?どうしたらお役に立てるかな?と試行錯誤をコツコツされていたのを私も拝見してました!そんなこともたっぷり載ってるから勇気になるし、「あなたのままでいいですよ」と読んだ人の夢への小さな一歩を応援してくれるあたたかい本だと思います。 お手に取っていただけたら、きっとほっこりしつつ、楽しくやってみよう♪って思えちゃうと思います😊

5位 失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織

失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織
ディスカヴァー・トゥエンティワン
¥2,090(2023/06/28 19:33時点)

著者:マシュー・サイド
発行日:2016年12月23日

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投稿者:Kindle Customer
失敗の事例集としても面白く、組織論としても参考になり、また個人の日々の改善活動にも役に立つ
航空や医療といった「失敗」が致命的な業界における様々な事例をもとに、「何故失敗は起きるのか?」「何故失敗は繰り返されるのか?」「どうすれば失敗を減らすことができるのか」という本質的な問いに答えようとする意欲的な一冊です。単に失敗の事例を紹介するだけでなく、「失敗」が起きるプロセスを分解し、そこに介在する人間心理や組織論を踏まえながら、「失敗」から学習するシステムの構築方法についても詳細な説明が成されており、また語り口も軽快で読みやすく、全体として楽しみながら読める仕上がりになっています。ハッとさせられるような失敗の事例と原因の究明、それらから学び改善を試みる人々の姿は刺激的である一方で、自分がいかに失敗から学んでいないかを痛感させられる体験でもありました。「ミスが多いことに困っている」「改善したい気持ちはあるがどうしたらいいかわからない」「そもそも何故ミスが発生するのか理解できない」という人には是非手に取ってもらいたい一冊です。以下、私の頭の整理を兼ねて、自分の意見を織り交ぜながら内容を要約します。まず筆者は、特に失敗が致命的になる業界として航空と医療の2つを挙げていますが、この2者は共に失敗が致命的であるにも関わらず、失敗に対する姿勢が全く違うと述べています。具体的には、航空業界においては失敗が起きると様々なデータやフィードバックからその構造が解明され、それが自社内だけでなく業界全体で共有され、全体として改善のための対策が成されます。飛行機には様々なデータを収集するブラックボックスが設置され、またパイロットはニアミスを起こしても10日以内に報告書を提出すれば処罰されないというように失敗の報告を奨励する文化があるそうです。一方で医療業界においては、失敗が起きても詳細なデータは記録されず、関係者は責任追及を恐れ口を閉ざし、失敗の構造の解明は困難を極め、結果として同じ失敗が何度も繰り返される構造になっています。筆者の主張は、失敗から学習するためには、個人の失敗を追及するのではなく(個人のミスがゼロにできるほど単純な仕事ではない)、個人の失敗を大事故に繋げないための仕組みが必要だということです。問題は「誰が悪いか?」ではなく、「どうすれば改善できるか」なのです。何か失敗が起きると、人はつい誰かの責任を追求することに夢中になりがちです。しかしそれが改善のために何の役にも立たない、あるいは、むしろ改善を妨げてしまうのであれば、それは「失敗からの学習」という目的に照らし合わせれば、成されるべきではないのです。この観点に立てば、失敗から学習する組織に必要なものが見えてきます。それは、①日々のオペレーションが記録されていること、②失敗を報告・共有することを奨励する文化・制度があること、③失敗の事例を収集・解析し改善計画を立案・実施する組織があること、です。具体的にみていきましょう。①の「日々のオペレーションが記録されていること」は、失敗が発生した時に原因を究明するのに必要なものです。例えば航空業界においてはブラックボックスが設置され万が一墜落しても必ずデータが収集できるようになっていますし、あるいは飛行機が事前に設定された高度を逸脱すると自動的にエラーレポートが送信されるような仕組みがあります。こういった具体的なデータを収集する仕組みが無ければ原因が解明されず、失敗の改善はありえません。②の「失敗を報告・共有することを奨励する文化・制度があること」は恐らく最も難しく、失敗からの改善を妨げる最大の要因でしょう。人が失敗を認めるのは困難なことです。人は自分が正しいと思いたい性質を持っているため、それが間違いだと指摘されると怒りを感じる傾向が強く、また実際に失敗を認めれば責任を追求されることも多々あります。しかし、①と同様に失敗からの学習には、関係者のフィードバックが必要なのです。そのために仕組みとして必要なのは、情報提供者の保護です。例えば航空業界では、事故の調査結果を民事訴訟で証拠として採用することが法的に禁じられているため、当事者としてありのままを語りやすい、と本書で述べられています。また、失敗には必ずその前段階である「ヒヤリ・ハット」が多数あり(ハインリッヒの法則)、それらは報告されなければ気付かれません。そういった正直なフィードバックが奨励される文化と、それを醸成するための仕組み作りが求められています。③の「失敗の事例を収集・解析し改善計画を立案・実施する組織があること」は、個々の組織の内部と、強い権限を持ち独立した外部機関の両方が必要です。何故なら、改善活動には客観性の担保と実行力が必要だからです。航空業界においても様々な独立調査機関が存在し、多くの権限が与えられ、彼らの調査が業界としての改善活動に大きく貢献しています。最後に、この本を読んで思い出した言葉があります。哲学者キルケゴールの言葉で、“Life can only be understood backwards; but it must be lived forwards.”(人生は後ろ向きにしか理解できない。しかし前向きにしか生きれない。)というものです。人間は失敗する生き物です。しかし過去の失敗を無かったことにできない以上、それを糧にして前に進むしかありません。その上で、本書は非常に有益な視点を与えてくれました。

6位 本当の自由を手に入れる お金の大学

著者:両@リベ大学長
発行日:2020年06月19日

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投稿者:あにあに
盲目的な信者になってはダメ
お金の一般常識入門といったカンジで、この手の情報に疎い人には良い入門書になると思います。収入を増やす項目より、支出を抑える項目の方が参考になりますね。ただ、個人的に気になるのは盲目的な信者の皆様。学長は過去の統計からインデックス投資を取り上げていますが、もちろん株価が今後上がる事が保証されているわけではありませんのでご注意を。学長の動画でもいつも言っていますが「世界が良くなるならインデックスも上がる傾向」「統計的には上がる確率が高い」とだけ言っています。インデックス投資は絶対に得すると盲目的に信じて「暴落は嬉しいです!買い場ですね!」と言ってる人が本当に多いです。学長は「インデックス投資は儲かる」とは一言も言ってません。統計的に上がる確率が高いと言ってるだけですので、30年後に全然増えてなくても学長のせいにしないようにしましょう。あと、これは穿った見方なのですが、例えば楽天証券などからの広告料目当てで口座開設を促す場合、インデックス長期投資をオススメするのは最強の戦略なんですよ。落ちても上がっても「過去の統計からみて長期で持てばみんな勝てる」と言えるわけなので、大暴落が起きて責められる事もないんです。上がってる時は波に乗りましょう、下がってる時は耐えましょう買いましょう、で年中無休で口座開設を促す事が出来ます。別に嘘を言ってるわけではないので最強です。結果が分かるのは数十年後なので責められる事もないですし。私は両学長を疑っているわけでは全然ないのですが、自分ではそこまで過去の統計を信じていないのに口座開設の広告料目当ててでインデックス投資をオススメするようなアフィリエイターは星の数ほどいますのでご注意を。投資は自分の頭でちゃんと考えて完全に自己責任でどうぞ。

7位 ジェイソン流お金の増やし方

著者:厚切りジェイソン
発行日:2021年11月12日

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投稿者:Gent a.k.a
今すぐ始めよう
芸人としての厚切りジェイソンさんが好きで、ご本人の経歴等はよく知らないまま、興味本位でkindle版を購入しました。自分は30代半ばですが、「投資は損をする、毎日株価をチェックしなければいけないのでは」という漠然とした不安から、資産を増やす試みを全くしてきませんでした。よく本屋に並んでいる投資の本を手に取って眺めてみるのですが、どの本もそれぞれ分かりやすく書いていてくれていると思うのですが、自分の不安を解消するには至りませんでした。この本に書かれていることはとてもシンプルです。・支出を減らすジェイソンさんの節約哲学(コンビニは原則使わない、家族でお金の価値観を共有する等)は多くの人にとって共感できる内容だと思います。・簡単で堅実な投資から始めるNISAやインデックスファンド等、言葉自体は知っていても、具体的に何をすればいいか分からないといった方は多いと思います。この本では投資信託の基礎中の基礎をさらっと学ぶことが出来て、かつジェイソンさんのお勧めの投資の始め方を、自身の経験と考えを基にして具体的に教えてくれます。・お金を増やすことがゴールではないあくまでお金を増やすことは自分や家族が幸せになる為の手段である、ということが繰り返し語られています。この部分が人間としてとても信頼出来る人だと思います。自分はこの本を読み終わってすぐに楽天証券の口座を開設しました。最後に、この本の中で一番自分に深く刺さった言葉を紹介させて頂きます。『継続しろよ。ただやれよ。なんで続けようとしないの?』

8位 数値化の鬼 ーー 「仕事ができる人」に共通する、たった1つの思考法

著者:安藤広大
発行日:2022年03月02日

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投稿者:スポマンJAPAN!
数字を使って伸びている時こそ、数字の裏側にある大事なものが見えるようになりたい
書いてあることは悪くないが、著者にはパーソナルフィロソフィーが欠けている箇所が散見され、非常に危うく感じる。私が投資家であれば、投資はしない。山口周氏と足して2で割る必要を感じる。「プロ野球選手でいえば、普段どれだけ派手に遊んでいようが、試合で活躍してくれればいいわけです。」このような一文に愕然とし、残念な気持ちになる。そんなのが、良いわけないだろう。どんな手段を使っても、結果さえ出せばいいなんて粋がってる人間は、危うい。数字を使って伸びている時こそ、数字の裏側にある大事なものが見えるようになりたいものだ。

9位 佐久間宣行のずるい仕事術

佐久間宣行のずるい仕事術
ダイヤモンド社
¥1,650(2023/06/26 23:55時点)

著者:佐久間 宣行
発行日:2022年04月06日

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投稿者:早乙女 輝(Hikaru Saotome)
アイディア、面白い企画書!今すぐできる仕事のコツ62全て記載!
結論から!すばらしい書籍である。新しいことやアイディアを求めている人には本書を買わない理由が見つからない程よい書籍である。私が一番勉強になったところは、第5章の企画術編である。視聴率が取れるアイディアの出し方やその企画書を上に通す企画書のコツなどの全てを隠さずに全て書き上げている。以下は本誌よりを理解してもらうため、各章を私なりに工夫して、詳細に記載させていただきました。ご参考にしていただけましたら幸いです。『尚、大変厚かましお願いで恐縮ですが、一番下の欄に『参考になった』を軽く、やっぱり強くタップしていただけますと私の生きる希望になります。』m(._.)m〜揉めずに最速で今すぐできる仕事のコツ62〜【もくじ】【はじめに】【第1章】〜仕事術編〜①「楽しそう」を最強のアピールにする②「雑務」こそチャンスに変える③「まだ早い」をあざとく使え④ 「チャンス」のためにはイヤでも謝る⑤合理的最強ツール「ホウレンソウ」を使い倒せ⑥相談のゴールは 「解決」にする⑦「すぐやる人」が結局残る⑧会議は「事前準備」で勝て⑨会議後の「5分」で差をつけろ⑩「他人の成否」を予想する11.「社内初」はローリスク・ハイリターン12.「キャリア相談」は相手を選べ13.会社に「合わせすぎない」14.らしくない仕事」をやってはいけない『コラム1』・佐久間宣行の「かばんの中身」【第2章】〜人間関係編〜16.「メンツ地雷」 を踏んではいけない17.コミュニケーションは「最短距離 離」より「平らな道」18.「横柄な態度」はコストが高い19.「コント: 嫌いな人」でバトルを避ける20.「合わない上司」は分析してみる21.「褒める」は最強のビジネススキル22.「陰口」はコスパが悪い23.会社に「友だち」はいらない24.「付き合いの悪いヤツ」でいい『コラム2 』・【INTERVIEW】 芸人 おぎやはぎさん【第3章】 チーム編25.自分の「キャラ」を理解する26.「ちょっと無理」する27.「お前ならできる」をうのみにする28.ビビらず「アピれ」29.「期待」しすぎてはいけない30.「イラついている実力者」と組め31. 「価値観の違うメンバー」で保険をかけろ32.ときには「自分でやったほうがいい病」になる33.「リスク管理」をする『コラム3』・【INTERVIEW】 放送作家 オークラさん【第4章】〜マネジメント編〜34.はだれより本気で動け35.「身内」にこそ気を遣う36.「会議」ではプライドを利用する37.「叱り方」にはコツがある38.空回りしたら「説明不足」「負担超過」を疑え39.「問題児」には先手を打つ40.人を責めずに「仕組み」を変える41.部下の仕事は「引き取らない」『コラム4』・ 【INTERVIEW】 テレビ東京プロデューサー 伊藤隆行さん【第5章】〜 企画術編〜41.企画書は「ラブレター」42.佐久間流発想術 ① 「反転法」43.佐久間流発想術② 「掛け合わせ法」44.企画には「自分だけの「原液』」を混ぜる45.「おもしろさの核」を相手に伝える46.企画こそ「仕組み」でつくれ47.「自分のキャラ」を利用しろ48.「ラブレター」を渡すには?49.「稼がなくていい企画」なんてない50.「いい失敗」をする51.ダラダラ「負け続けない」52.「インプット」し続ける53.苦しいこともいつか必ず企画になる『コラム5』・佐久間宣行の「企画書」公開!【第6章】〜メンタル編〜54.「メンタル」第一、「仕事」は第二55.給料分働けば十分「プロ」56.期限を区切れば「無敵」になれる57.悩みは「因数分解」で考える58.会社ではときに「エゴ」を貫け59.「運」を味方につける60.無気力なときは「再生産」を疑え61.「省エネモード」があっていい62.「奇跡」を信じる【コラム6】・ 佐久間宣行の 「メンタル回復スポット&ドラマ・本」・解説(齋藤修さん)【まとめ】最後まで、レビューをお読み下さりありがとうございます。本書に仕事のコツの楽しさを伝えてもらい、私たちにより多くの人の知的好奇心を満たしてくれる本でした。【レビューを終えて一言】『私の知りたかった売れる企画たてかたのコツやアイディアの出しかたのコツやがよくわかってスッキリしました。著者に感謝です。』今、仕事に苦しんでいる人みなさまにお薦めしたい一冊です。

10位 多様性の科学 画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織

多様性の科学
ディスカヴァー・トゥエンティワン
¥2,200(2023/06/27 20:00時点)

著者:マシュー・サイド
発行日:2021年06月25日

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投稿者:ob
私の人生を変えた本の続編!今作も素晴らしすぎ
星を5個しか付けられないのが残念!結論から言って文句なしにおすすめ。私のレビューを読む時間があるならば、一刻も早く買って読んだ方が時間が有益かもしれません。それくらいおすすめです。(興奮してレビューを書いていますので、不快に感じる方がいらっしゃいましたら申し訳ありません。)今作のテーマは、「ビジネスや組織において、致命的なミスを避けるためには何が必要か?」だ。そしてそのテーマに応えるためのキーワードが、「多様性」である。前作の「失敗の科学」は私の座右の書となっているが、今作もそれと同等かそれ以上になりえる作品だと思う。前作の「失敗の科学」もそうであったように、彼の本の何が素晴らしいって、「我々一人ひとりの意識を根本的に変えにきている」ということだと思う。読む前と読んだ後で、「多様性というものへの考え方、捉え方」が根本から変わると思う。前作を何度も読んでわたしは、失敗に対する考え方を変え、自分の行動習慣に「失敗から学ぶこと」を具体的に取り入れて、人生を変えてきた。今作は多様性についてであるが、同じように人生を変えうる可能性を秘めているということだ。今時は、この本を実際に読まなくても「まとめ」「結論」を検索すれば、その「答え」としてすぐに情報が手に入れられる。たしかに情報は手に入るが、そこに体験はない。それで人生が変わることは絶対にない。腰を据えて、興味をもって、本の中に思い切ってダイブすることでしか、読書を体験に変えることができない。「体験なき読書は、あたまでっかちのザレゴトである。知的好奇心は満たされるが、知恵は増えない。それは自慰行為と何ら変わらない。」これは私の師匠の言葉である。さて、今作は、前作よりも分析力が上がっていて表現も素晴らしいので、今作を単独で読んでも非常に多くの気づきがあるだろう。前作と今作をセットにして読むことでより理解が深まると思うので、ぜひお勧めしたい。というのも、前作は「失敗から学べる組織と、学べない組織の違いとは?」がメインテーマであったが、今作は「致命的な失敗を避けるために必要なこととは?」ということで、根底には『失敗』という共通事項があるからだ。人間にはバイアスが常に働き、ものごとの本質を見えなくしてしまい、失敗を繰り返す。著者の作品に共通するメッセージは、「自分自身の失敗からも先人たちの失敗からも学びを得よう。私たちにはその力があるし、正しく学ぶことで成長していくことができるよ」というポジティブで熱いものであると思うし、私はそこが好きだ。なので、著者の本には一貫したメッセージ性があり、読むだけで熱いものを感じる。さて、この本で著者がいう、多様性とは「色んな人種がいたり、みんな違ってみんないいよね」という当たり障りのないものではない。著者のいう多様性とは「認知的な多様性」であり「多様な思考のこと」である。多様な思考、多様な視点がなければ、物事に潜む危険性に気づくこともできず、チャンスも認識できなかったりする。本書では、「なぜ多様性がそこまで必要なのか?」ということが痛いほどにリアルに具体的に紹介される。例えば、有名ブランドが失敗や、9.11テロ、ダイエットなど数多くのケースから「多様性の必要性」を学ぶことができるが、驚くべきはその読みやすさと面白さである。まるで、小説を読んでいるかの如く巧みな描写や分析力で、頭と胸が熱くなる。これぞマシューサイドである。この本を読めば、いままでなんとなく「多様性って大事だよね〜」と頭だけで理解して分かった気になっていた人たちも、「多様性ってマジで不可欠だろ」とか「我々も多様性を身につけねば、やばいな」と捉え方がガラッと変わるだろう。そうなれば、モノの見方や捉え方が根本的に変わる可能性が出てくるし、生き方にも影響が出てくる場合もあるだろう。そうなればそれは我々の武器となるし、力にもなるはずだ。まさに「多様な思考の力」であり、原題の「The Power of Diverse Thinking 」というのがピッタリであることがわかる。この本のように、読む前と読んだ後の景色がガラっと変わることこそ読書の醍醐味であり、読む価値のある本とはそういうものであると個人的には考えている。最後に、「この本は組織のことが書いてあるんでしょ?それなら俺には関係ないかな?」と思っている人がいるとしたら、それは大きな間違いだということを指摘したい。前作も今作も主に組織にメインフォーカスが当てられているのだが、組織に関わらず、まずは個人個人が「失敗や多様性」について真剣に学ぶべきなのだ。なぜなら組織は個人の集まりにすぎないわけだし。さらに申し上げるならば、組織に属さず、個人プレイヤーで活躍する人も、自分自身の失敗から学び、自分自身の中に多様性を広げていくことは不可欠ではないだろうか?(この点については前作.失敗の科学のレビューでも詳しく書いたのでそちらを見ていただきたい)熱くなってしまい、長くなりましたが、一言で言うと「おすすめ」ということだ。どなたか1人にでも参考になれば幸いです。

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