今週、Amazonで最も注目された本をカテゴリ別に毎週更新しています。買いたい本が決まっていないときの参考にどうぞ!
1位 22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる (SB新書)
著者:成田悠輔
発行日:2022年07月06日
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投稿者:甘納豆
経歴に惑わされるな。門外漢の雑談。
居酒屋談義、床屋政談レベル。真面目に民主主義を考えたい人は読むだけ無駄です。理念としての民主主義、制度としての民主主義、選挙制度等々、すべて未整理、ぐちゃぐちゃのまま放言は進む。例えば、「民主主義とはデータの変換である」という定義が唐突に出てくるが、選挙制度はある種データの変換という側面はあるが、「民主主義」が「データの変換」は雑過ぎるだろう。民主主義も選挙制度も、投票行動も、彼の中では同じものらしく、その都度、ニュアンスを変えて言葉を入れ替えているだけ。政治家に年齢制度を設けよと言い、ブータンやイランやソマリアやブラジルはそうしているぞ、とおっしゃるが、それらの国々が年齢制限を設けて、何か素晴らしい変化や、見習うべき政治的成功があったのですか? 著者は一貫して成果主義で、「成果」や「効果」や「効率」などを是としているようだが、年齢制限議論も雑だなあ。イランやソマリアを見習えって?若い人が政治的に正しいという漠然とした思いや、多数決に対する無防備な肯定も子どもっぽいし。著者の考えの是非、あるいは賛否ということでなく、人間や国家や権利や自由や安全保障とか、政治・社会を語る上での素養や哲学が、著者に決定的に欠けていることが本書を浅薄なものにしていると思う。著者をよく存じ上げなかったけど、ある分野では一流の方らしいですね。でも本書に関していえば、門外漢の雑談、おしゃべりレベル。難しい言葉使ってるけど、居酒屋で「世の中はこうあるべきだ!」と議論している酔漢と中身は変わりません。
2位 文藝春秋2022年9月号[雑誌]
著者:藤原正彦
発行日:2022年08月10日
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投稿者:mountainside
SPはなぜ山上容疑者を撃たなかったのか?
①「安倍元総理を銃殺した山上容疑者をSPはなぜ撃たなかったのか?」という記事は核心に迫るものだ。②銃殺を防ぐ唯一の手段はSPが山上容疑者を撃つことであった。テレビ等の報道機関は、一切SPが山上容疑者を撃つべきであったことには触れていない。報道されたSPの任務は相手を組伏せて銃撃を防ぐことのみである。③しかし今回の手薄なSPの警護体制では、山上容疑者を組伏せたのは、残念ながら2発目の銃撃の後であった。唯一のチャンスは、山上容疑者の1発目の銃撃の後から2発目の銃撃までのわずか約20秒間にあった。③しかし、1発目の銃声を的確に認識した者がいなかったという事実(致命的なミス)と、山上容疑者の直近の後ろに配置されたSPが1人もいなかったというミスが重なり犯行を防げなかった。要するに山上容疑者のテロ行為を事前に認知出来たSPが1人もいなかったのである。今回の事件を教訓に二回目を防ぐしかない。お勧めの一冊だ。
3位 13歳からの地政学: カイゾクとの地球儀航海
著者:田中 孝幸
発行日:2022年02月25日
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投稿者:一日一生
2時間で地政学と生き方が勉強できる
謎の古物商の店主と、高校生と中学生の兄妹によるやりとりを中心としたストーリー仕立てで、最新の国際情勢や地政学を一気に学べる良著です。私は海外駐在3年のサラリーマンですが、欧米のビジネスパートナーと接すると、彼らは若いうちから地政学を考えながら生き方やビジネス戦略を練るという考え方の癖がついていると感じます。日本人がこの点で弱いのは、大学までの学業で安全保障も交えた地政学のリアリズムを学ぶ機会が少ないからだと思います。その点でこの本は中高生向けの副読本となるのはもちろん、社会に出たてのビジネスマンも読む価値が高い本だと感じました。複雑なウクライナ情勢の経緯も、報道で見る以上にすっと頭に入るはずです。ぜひ、最後まで読んだ方がいいです。最後には少し哲学的な問いかけが待っていますので。
4位 ありがとう そして サヨナラ 安倍晋三元総理 (月刊Hanadaセレクション)
著者:花田紀凱責任編集
発行日:2022年08月02日
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投稿者:月下乃讀書人
買って良かった
本号を實際に手に取って見て、買って良かったと思いました。安倍晋三元総理の事跡を中心に、對談も含めて安倍総理の言葉の記録が満載されてゐて、カラーの口繪では「あの名場面」が揃い、グラビアにはプライベートも含めて人柄が傳わって來るスナップが中心、年表も要点が分かり易く纏められてゐます。ツイッターの投稿集は國民との触れ合いの様子が中心ですが、安倍さんを介して日本を知る、の観があります。安倍さんが27回も会談したあの大統領はツイッター集の一コマに登場するだけで、安倍さんの中で比重が大きかった割には小さい扱いのは仕方が無いですね。 常連の保守系言論人の名前が並んでいるので、毎度お馴染みの持論の展開は、、、とあまり期待していなかったのですが、その期待は見事に裏切られて「永久保存版」に相応しい内容でした。歴史的にインパクトのあった重要演説の原稿集が特に資料としての價値があります。ただ、表題の「そしてサヨナラ」の一言は「これからも見守って下さい」の様な文言の方が良かったのではないか、と思いました。
5位 月刊Hanada2022年9月号 [雑誌]
著者:花田紀凱
発行日:2022年07月26日
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投稿者:vehi-nana
星一つつけてレビューなし、お里が知れる
星一つつけてレビューなしって卑怯ですよね。
6位 Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2022年9/6号[特集:世界に挑戦する日本人20]
著者:CCCメディアハウス
発行日:2022年08月30日
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投稿者:
7位 月刊WiLL (ウィル) 2022年 09月号 [雑誌]
著者:ワック
発行日:2022年07月26日
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投稿者:shimaneko
悲しみを分かち合う
あまりに大きな存在だった。日本は大切な羅針盤を失ってしまった。保守系の雑誌が続々と追悼号を編んでくれ、購入するものの悲しくて開いても頭に入らない。その中でもWILLはバランスがよく、読みやすく、どの方の寄稿からも安倍総理への想いが溢れただただ共感した。もちろん知らない事も多く、あらためて感謝の念を強くした。他の方がレビューで「彼は日本のために何をした?」と書いておられ驚いたが、安倍晋三は日本の為に粉骨砕身尽力した人だ。それこそ本書を読んだ方がいい。私などが書くのも僭越だが、第一次政権の時の教育基本法の改正、防衛庁を防衛省へ格上げ。第二次政権になってからは「悪夢の民主党政権」からの経済の立て直し。400万雇用の創出を達成し、今30歳前後の人たちは安倍政権のおかげで楽々就職することができた。弛まない北朝鮮拉致被害者奪還への尽力。支持率を10%落としても通した安保関連法は今日本を護る確かな盾になっている。インド太平洋という独自の概念による安全保障の枠組みを提案、この地域の国際連携・クアッドとして結実。実績を上げ連ねればきりがない。それは各国要人からの弔意、空前絶後の追悼の有りようでも分かる。亡くなってからもマスコミはテロリストの言を頼りに統一教会で大騒ぎし、安倍さんと貶めようと叩いているが、安倍政権は2018年に消費者契約法の大改正で霊感商法被害を10/1に激減させた。マスコミはたった400人(警察発表60人。間違った日本語のプラカードを持った人も複数確認)の国葬反対デモをあたかも多数の民意のよう報道したが、全国に設置された追悼の場へ献花に訪れた方は10万人。まともな人は分かってる。悲しみを分かち合い安倍総理の意思を継いでいきましょう。
8位 アイドル2.0
著者:コムドット やまと
発行日:2022年08月18日
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投稿者:
9位 FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
著者:ハンス・ロスリング
発行日:2019年01月11日
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投稿者:目覚めぬ人
半分のページ数ですむ話です
世界の全体像を更新したい40代以上の人にはもってこい、の本です。特に生活レベルを四段階に分けて世界を眺めているのは秀逸なアイディアです。とても分かりやすく、本をあまり読まない人にもお勧めです。しかし、何故、評価の星が二つなのか? それは余談が多すぎるのと繰り返しの説明が多すぎるのです。重要なのは多めに見積もっても、初めの100ページ程度。日頃、ニュースの裏側や世界について考えている人には、不要と思われます。本当は星三つぐらいは付けてもいい内容なのですが、この著者の世界観には共感できません。この本にたびたび「世界はよくなっている」とでてきますが、この場合の「世界」とは「人間社会」のみを限定的に指しているに過ぎません。自然保護区が陸地の約15%に達したと本書にはありますが、地球上の森林の約50%はすでに失われ、今現在も九州ほどの面積の森林が毎年消失し続けている事実は載っていません。そして、土地の干ばつ、乾燥化や砂漠化もとまりません。トラやパンダ、サイなどの哺乳類は絶滅寸前の危機的状況から改善しつつある、という事実は載っていますが、生物の絶滅のスピードが最小限に見積もっても自然絶滅の100倍以上の速さで進み、急速に生物の多様性が失われているという事実は載っていません。更に「DDTで死んだ人間はいないのだから、使えばよい。難民キャンプで蚊が媒介する伝染病を防げるから」と書いていますが、ネオニコチノイド系の農薬によって蜜蜂やトンボが大量死している事実には触れていません。海洋資源については一言も触れておらず、水温の上昇や乱獲、水質汚染、マイクロプラスチックやバラスト水による生態系の変質などより、年々、悪くなっていることも(意図的に?)無視しています。海の森林と呼ばれるサンゴ礁の死滅などは全世界的に進行し、もはや壊滅状態です。約400ページもある本で世界について語っているのに、今、現在も続く大量生産・大量消費の社会(レベル4の生活)について何の懸念も書いていないのは違和感があります。この本の中に、「あなたには(著者のこと)ビジョンがない」とアフリカの女性に批判されたエピソードが載っています。正にその通りです。「このままで、結構いい感じじゃない?」という結論で終わっています。世界について語っている本なのに、この本にはビジョンがないのは残念としかいいようがありません。追記(2020.12.31):『グレタ たったひとりのストライキ』(海と月社)にこの本について書いている所があるので紹介します。P142 『ロスリング家の3人が書いた「ファクトフルネス」は素晴らしい本だが、気候および持続可能性の危機については差し迫った問題として扱われていない。』この文章の後、希望的観測を謳うファクトフルネスに対して、それでいいのかと疑問を呈する文章が続きます。興味のある方は是非ご一読を。
10位 絶対悲観主義 (講談社+α新書)
著者:楠木 建
発行日:2022年06月22日
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投稿者:ナナシさん
絶対悲観主義についてはほぼ何も書かれていない
最初のほうにちょろっと書かれているだけ。大半はポエムと過去の回想に費やされている。週刊誌やwebメディアで読み捨てるだけの記事ならこれで良いけど、書籍としてまとめて読む価値がない。全体としてまとまりがなく、何が言いたいのか分からない。最後まで読んでもバラバラの話題が統合されて絶対悲観主義として何らかの全体像を作るわけでもない。絶対悲観という派手な看板に期待するようなものは何もない。筆者の鋭い見解や主張を期待するのではなく、慰みものとして悲観的なダメ男の取り止めのないダラダラとした随筆集として味わうならあり。全体としては、文章の中身も編集もグダグダ。なかなかの駄作。
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