今週、Amazonで最も注目された本をカテゴリ別に毎週更新しています。買いたい本が決まっていないときの参考にどうぞ!
1位 GINGER[ジンジャー] 2023年 1月号
著者:幻冬舎
発行日:2022年11月22日
トップレビュー
投稿者:
2位 バカと無知 (新潮新書)
著者:橘 玲
発行日:2022年10月15日
トップレビュー
投稿者:眼力和尚
タイトルには期待しない方が良い
本書のタイトルは『バカと無知』となっているが、その内容は概ね、進化心理学や社会心理学の知見に基づいて書かれたものである。それもとくに新しいものはないので、心理学の類書を読んだ者には、物足りなさを感じるかもしれない。タイトルと関連すると思われるのは、「バカを政治から排除すべき」という点に尽きる。好意的に見るならば、自分の無知に気づかず、人間がもつ多くのバイアスや心理傾向をもって「バカ」ということもいえるかもしれない。なお、著者の「陰謀論」に対する向き合い方には、疑問がある。彼は「善悪二元論」を批判しているのであるが、彼自身がそれに嵌ってしまっている。彼は「陰謀論」=誤り、権威ある学者の見解など「合理的」というお墨付きのあるもの=正しい、という二元論に立って考えているからである。しかし、権威ある学者の見解だから正しいとなぜ言えるのであろうか。それこそ、権威による説得力に絡めとられてしまっているのではなかろうか。スタンレー・ミルグラムの服従実験に触れているのであれば、権威に服従しやすい人間の心理も理解しているはずである。たしかに、賢い人は一般に間違いを犯しにくいとはいえよう。しかし、決して無謬ではあり得ない。そうだとするならば、権威ある学者の見解であっても、「何かおかしくないか。」と疑問を投げかけることは忘れてはならない。現在、ファクト・チェックの名の下に、フェイク・ニュースを排除する「ネット検閲」が行なわれているが、この前提には「検閲をする我々は、絶対に正しいことを判断できる。」という傲慢と自惚れがある。しかし、『バカと無知』であること、つまり、人間はその本性上、その認知には限界があり、その合理性も限定的であるとする以上、「これが正しく、あれは間違いである。」と断定することはできない。このような「ゼロイチ思考」は「善悪二元論」と同じであり、バイアスにすぎない。むしろ、人間の認知の限界、限定合理性を自覚しているのであれば、「陰謀論」だからとバッサリと切り捨てるのではなく、確率的に考え「正しい確率90%、70%、50%…」と主観的な確率をつけ、新たな情報を得た時にそれを再検討できるようにしておくのが良いのではないだろうか。これまで「荒唐無稽」あるいは「胡散臭い」と考えられ、「陰謀論」の名で一蹴されていた見解が、「真実かもしれない」というように判断が変わることもあるからである(例、「エプスタイン事件」など)。そして、それゆえに、言論の自由は保障されなければならず、とくに批判の自由は確保されなければならないのである。
3位 世界インフレの謎
著者:渡辺 努
発行日:2023年01月27日
トップレビュー
投稿者:Tickler
史上初の供給不足起因のインフレ
これまでのインフレは需要超過によるものだったのに対し、今回のインフレは、史上初の供給不足に起因したインフレだったことを、本書はデータに基づいて紐解いている。需要超過起因のインフレに対しては、中央銀行の利上げが有効だったものの、供給不足起因のインフレは誰も経験したことがないゆえに、誰も予測できず、各国の中央銀行とも対応が遅れたこと、さらには、中央銀行が供給に対して打てる手がないから、需要を減退させて帳尻を合わせるために利上げをしているという解説は興味深い。供給の回復とは、サプライチェーンの再構築だ。それには、何年もかかるから、今のインフレはしばらく続くかもしれない。著者は、日本がそれをデフレ脱却の足掛かりにできるかどうかを試金石と見ている。日本の人々も海外の人々と同じくインフレを前提とした行動に向かっていけるか。これを読者に投げ掛けて、本書は終わる。この問いを投げ掛けられた読者としては、雇用流動性を高める政策(仕事のできない正社員や公務員の首切り緩和などにより、優秀な人材の流動を促すなど)、サプライチェーンの脱中国支援、労働のリモート化に即した地方分権の3つを答えとして考えついた。
4位 【Amazon.co.jp 限定】心配すんな。全部上手くいく。
著者:ヒカル
発行日:2022年09月30日
トップレビュー
投稿者:And
読んではいない
会社に飾ってます。かっこいいので開けられなくなってKindle版も買いました。少し目を通しましたが、結構良くYouTubeで発言している表現を良く使ってますね。なので読みやすいのかな?本人の収録した、オーディオブックだとYouTubeと変わらない感じで聞けて良いと思います。需要はファンにはあると思います。
5位 自民党の統一教会汚染 追跡3000日
著者:鈴木エイト
発行日:2022年09月26日
トップレビュー
投稿者:Amazon カスタマー
自民党と統一教会の裏取引の履歴。
自分の過去の出来事の記憶と、本の内容が繋がって驚く事が多い。
6位 22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる (SB新書)
著者:成田悠輔
発行日:2022年07月06日
トップレビュー
投稿者:田中栄治
とてもユニークで分かりやすい本
忖度のない言葉で、かつ読者を納得させるだけの内容の濃い本でした。知識を共有しやすい価格なのも素晴らしい。オードリータンさんの本にもあましたが、AIに任せるところは任せていくことには賛成。本来の人としての仕事、社会のあり方を考えさせられる一冊でした。
7位 【書き込み式】覚醒!チャネリングダイアリー
著者:望月彩楓
発行日:2022年11月01日
トップレビュー
投稿者:
8位 ほんとうの定年後 「小さな仕事」が日本社会を救う (講談社現代新書)
著者:坂本貴志
発行日:2022年08月18日
トップレビュー
投稿者:渋谷 弘行
終活準備の参考に
統計上の数値を明確にする事が出来ました。自分も58才になり、すこしは貯蓄もありますが、不安は一杯です。60で正社員を辞めるか、一年でも長く働くか悩んでいましたが、パートでできる限り働き、余生を妻と楽しんで生きようと思いました。親族の不幸も重なり、その思いが強く感じました。そういう意味でも頭の整理にさんこうになる一冊だと思います。そう決めた今、心が穏やかです。
9位 13歳からの地政学―カイゾクとの地球儀航海
著者:田中 孝幸
発行日:2022年02月25日
トップレビュー
投稿者:田中栄治
最高に良い本
最近本を読み始めた中で一番心に刺さる一冊でした。この本は、読みやすく、さらに内容に驚きが多い。学習する内容も多く、考えさせられる一冊でした。こんな本に巡り合えた私は幸せ者だなと思いました。
10位 聞く技術 聞いてもらう技術 (ちくま新書 1686)
著者:東畑 開人
発行日:2022年10月11日
トップレビュー
投稿者:hi02
心理療法の基本に立ち戻れる良書
現在多くの心理療法がある中で、東畑さんは敢えて”聞く””聞いてもらう”ことの効用を説いている。しかも、”聴く””聴いてもらう”ではないこともミソでその理由は本書を読んでのお楽しみ。聞くことの重要性とは、心理療法の観点に立てば原点回帰だが現在の臨床心理学界を牽引している東畑さんが説くからこそ説得力が増す。結局心理療法とは、聞くことなんだと思う。私が大学院生だった時に指導教授から「心理療法とは、相手の気持ちを汲むことである」と教わったことを思い出した。私は現在児童への心理療法を専門にしており、児童へのアプローチもいろいろあるが、やはり”遊ぶこと”が児童への心理療法の基本であり、かつすべてである、と改め思った。また、私のような心理士の端くれが対応に困った時に専門書にあたるのも、困って相手の話を聞けない状態から、専門書を読んで相手のことを少し理解することで、話を聞ける状態になるために行っていることなんだな、とも改めて思った。本書は、心理療法の基本に立ち戻れる、かけがえのない良書だ。
コメント