【2022年11月09日】現在、最も注目されている本ベスト10【社会・政治】

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今週、Amazonで最も注目された本をカテゴリ別に毎週更新しています。買いたい本が決まっていないときの参考にどうぞ!

1位 バカと無知―人間、この不都合な生きもの―(新潮新書) 言ってはいけない

著者:橘玲
発行日:2022年10月15日

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投稿者:Amazonカスタマー
パラレルワールド
週刊新潮という誰が読んでいるのかよくわからない雑誌で連載されてるコラムだという。文春ならちょくちょくスクープをすっぱ抜いてくるので自分もたまに読むが、新潮は申し訳ないが、読まない。よってそこで連載されてるコラムというのは自分の観測範囲からすると「無い」のと一緒である。ついでに新潮の記事も「無い」のと一緒なので、もしかすると自分が知らないだけで新潮も頻繁にスクープをすっぱ抜いているのかもしれない。そうだとすると上のような物言いは失礼にあたるだろう。それに毎週コンビニにいくと文春のとなりに新潮も仲良くならんでいるので読者は同じく一定規模居るのであろう。悲しいかな、人生で全然出会ったことがないのだが。新潮ではなく、別の某女性週刊誌を愛読している人なら知人に居る。なぜ愛読してるのかとゆうと、とある有名な夫婦の旦那さんがなんだかの試験に合格したのしないのに興味があってしょうがないらしく、ちょくちょくその雑誌で仕入れたらしい、その夫婦の近況を報告してくれるのである…べつに聞きたくないのだが…。しかしわたしからするとその夫婦の何処に興味を抱く要素があるのか全くわからず、心底からどうでもいいので「ほっといたれよ」と言うのだが、聞く耳持たずに嬉々として試験に合格したらしい今でもなお追い続けているのである。金銭関連でなにか許せない部分があるようだが他にもっと怒ればいいことがあるのでは?といってもそっちよりもこの夫婦(主に旦那さんのほう)を許さないのである。しかしあんだけ頻繁に記事になるということは彼と同じく興味津々なひとがいるのであろうがこれはSNSをウォッチングすると同好の士とでも言うべき人たちが簡単にみつかる。SNSはさすがに辟易して最近はほぼ観なくなったがたぶんいまでもいっぱいいるんだろう…。ところでしばしば読む文春にはアメリカ通で知られる人のコラムが連載されており、これを書いてる今現在コンビニで売られてる最新号ではアメリカのどこぞの地域ではどんな男性でもモテモテだというウワサとかで、何故かというとその地域では女性のが長寿だとゆう統計があるんだそうで、締めの一文が「未亡人好きの人はどうでしょう?」とかそんなかんじなので、2022年に読むにはなかなか香ばしいテキストではある。ふと思うんだが、「アメリカ通」とゆうのはなんだかよくわからない言葉である。アメリカは州によって法律が違ったりするので、雑に大きく括りすぎじゃないか?例えば「アフリカ通」なんていうとその呼称自体がアフリカを雑に十把一絡げにくくる差別思考と言われそうだが…。わたくしは長野県の生まれなのだが「長野在住で長野通のコラムニスト」という人がいたとすると、ちょっと首を傾げるかも。というのも長野は山が多く地域の地理的な分断が結構大きいので、文化や風俗も地域によって違いがある。全国ニュースの天気予報で「長野」の部分をみると、以前は「これはどこの長野なんだろう?」と思ったものである。説明すると、長野県内のローカルニュース番組だと、必ず、北部、中部、南部で県内予報が3分割されているのである。この3つで天気も全然異なったりするので。ナントカショーで長野県を特集しても「ねーよ!」と言いたくなったのもそのせいかもしれない。ただ、長野県にとくに興味がない人には全国天気予報で長野はこう、だとあればああそうなんだね、で終わるのかも。ちなみに比較した限り、県庁所在地である長野市の天気予報であると察せられるが調べるのがメンドイのでただの仮説である。…こうやって観測範囲を狭めると、だいぶ雑にくくられた「長野県」という、実態に伴わない、天気予報がひとつで済む、一種のパラレルワールドに存在する「虚構の長野県」が出来上がる。全国のひとがみてる天気予報の長野は、虚構の長野県の天気予報だったんだよ!な、なんだってー!…そろそろ本書の感想に入るが、このコラムでは前書きで元首相襲撃犯と重ねて、映画「ジョーカー」の話がでてくる。犯人の男がこの映画について述べたとされる発言も引用されており、なんらかの影響を与えたのかもしれないが、それはとりあえず横に置き、著者の橘さんの本作の説明文を引用する。電子版はページ数が表示できないが、以下、こうである。「2019年の映画『ジョーカー』では『まるで自分は存在してないかのようだ』と繰り返し訴える孤独な青年アーサーが、狂気と妄想に囚われてジョーカーへと変貌をとげていく姿が描かれている。」…これは橘さんに限らず、プロのライターが同作を要約するときの一般的な語り口なのだが、いつも思うのは、この人達の観たジョーカーはぼくの観たジョーカーと違う作品なのではないか、とゆうことである。つまりパラレルワールドみたいだなあ、とゆう。何処が、というと「孤独な青年アーサー」というところ。ぼくにとってアーサーとは「重い病を抱えながら認知症の母親の介護を続けていたひと」なのである。アーサーが重い病を抱えてる、というのは同作で何度も描写されている。バス車内で急に笑い出してしまう症状で怪訝な顔をされるので病を抱えてるのを示すカードをみせるくだり。ビジネスマンともめるのもこの病が原因である。そのアーサーが急に向精神薬の処方を止められるシーンがあるがあれはすごく怖い。なんでかを簡単に説明すると、違法薬物における禁断症状は知られるが、病院で処方される薬も長年服用を続けてたのを止めると、離脱症状という副反応がでることがある。よって向精神薬は段階的に服用の量を減らし期間を空けるなどしてやめていくものである。それを急にやめると個人差は大きいだろうが強い離脱症状がやってくることになる(繰り返し、個人差はあるとおもう)。かれこれ20年くらい向精神薬を服用し続けてるが、あるとき、その日から完全に断薬せよ、という指示を医師(精神科医ではない)から受け、やめたところ、数日後くらいから離脱症状と思しきものが現れたが、一言でいうと生き地獄でしかなかった。精神科から処方された別の向精神薬の服用を再開するとその症状は治まっていったのである。つまり、あのシーンがぼくには「死刑宣告」に見えるのである。…それで、なんでアーサーが「孤独な青年」になるんだろうか。これを想像してみると「語り手が精神疾患や重い病の問題について、あまり頓着しなてないから」と考えてみる。つまり、そういう病を抱える人の生活の苦しみが、そのひとにとっての、パラレルワールドみたいなもんじゃないかと。そういう人にはアーサーは孤独な青年にしかみえないが、「孤独な青年」というワードは上の「長野県」と一緒でまるで正鵠を射るものでなく、にもかかわらず一般論のようにまかりとおっており、だからこそ、アーサーは自分が存在してないかのようだと訴えているのではないか?とある映画評論家はアーサーのことを「40過ぎて恋人も友人もいない」と書き散らしている。重い病を抱えながら認知症の親の介護をしてる貧困層の人に向かってこんな言葉を浴びせる人をぼくは一切信用しない。タクシードライバーにインスパイアされたとゆう本作でトラビスを演じたデニーロが富裕層の勝ち組を演じ、現実か妄想か曖昧なまま、アーサーがかれを射殺するのはなぜかを考えてみたらいいのだ。というような話を、くだんの襲撃犯もまた、ジョーカーとゆう映画から読み取ることはできなかったのかもしれず、それは観測範囲の狭さ故かもしれないし、ジョーカーを孤独な青年の映画だとする一般論によって、そう誘導させられたかもしれない。真実は不明である、が、この犯人の背景を理解していれば、その観測範囲の狭さを「一言でいえば『絶対的な孤独』ではないだろうか」などと言う一文に収めていいのか、と思う。本書の冒頭では襲撃のときに「ひとつだけ確実なこと」として「自分が『被害者/善』であり、元首相やその宗教団体が『加害者/悪』であるという絶対的な確信があったことだ。そうでなければ迷いなく背中から銃弾を浴びせることなどできるわけがない。」とある。これの何処が「確実」なんだろう。「迷いがなかった」となんで橘さんにわかるの?赤の他人でしょう?あの刹那に膨大な逡巡があったかもしれないじゃん。橘さんはアーサーのこともちゃんと観たかどうかもわからないよ。前述のジョーカーのワンシーンをみれば某ミュージシャンのグッズで炎上した件でミュージシャン擁護する人には一切同意しない。アーサーにとってはあの小さなカードだけが病への無理解で溢れかえる社会における生命線だと理解できるはず。そうじゃないとカードを見せる前にビジネスマンからああされるんだから。それと似たグッズを作るのが許される時代は終わってる。でも観測範囲が狭ければ知らなかったり理解はできないのはしょうがない。じぶんもジョーカーを観るまでこの病のことを知ってたわけじゃないし偉そうに批判できない。視覚障がいをかかえるひとの白杖ってのも10年位前は知らんかったくらいだし。批判してくる人にモンスタークレーマーは勿論含まれてるしただ正義を振りかざしたいだけのひとにムカつくのはわかるけど、その大声にかきけされる、カードが必要なひとにこそ目を向けるべきで、目を向けたのであれば、それは、はっきりと、間違いだと理解して、クレーマーの声よりも優先しないといけないんじゃ。キャンセルカルチャーの快感、という前書きのあとの最初の章では「ハリウッドも時代劇も勧善懲悪の物語で氾濫している」とある。自分が観る限り、今のハリウッドに勧善懲悪の物語などまるで氾濫していないのだが、「こうした物語は楔形文字で書かれたシュメール神話にもみられるから」と続くが、ハリウッドすら正しく観れてない橘さんが、その楔形文字なるもので書かれたシュメール神話というのを理解してるかもだいぶ怪しい。「五輪の一件で問題になったのはいずれも20年以上前のことで」とあるが、ミュージシャンのほうに関しては、長年にわたり、言われ続けてきたことではあるので、こんにちになって急に掘り返されたわけではない。この炎上の件すら、正しく見ているのだろうか。演出家のほうがああいう雑誌のSNSからキャンセルに至るのをみるとさすがに考えるところはあるが、「小学校時代の過ちがいつまでも批判されるような社会には誰も暮らしたい(子育てしたい)とは思わないのではないか」と書いている。子を持つ親からしたら自分の子どもが苛烈ないじめにあっても相手からきちんと謝罪もないまま、長年にわたり問題が指摘されてもなかば放置されるような社会のが住みたくない気がするけど。いじめなんざない社会であればそれに越したことはないし。小学校時代の過ちじゃなくてそれにどう向き合ってきたのか、って話じゃ?当事者でもないのに必要以上にアレコレ言わんけど。…と思ったらこういうキャンセルをやるのは「隣国が主張している被害者中心主義とまったく同じだ」とでてきた。此処で本書を読むのをやめた。その隣国がどこか知らんが、大日本帝国が中国を侵略して朝鮮を植民地支配した「加害者」なのはまごうとこなき事実でしょ。南京虐殺は一切揺らぐことのない歴史的事実だし、「いい植民地支配だった」とかゆう人いるけど、他国のひとのアイデンティティを踏みにじるのをインフラ投資してあげたでしょ、みたいな感じで自己弁護するのは、お話にならないんだ。自分も過去にゴーマニズム宣言丸うのみにしてたからこういうまちがった言説に説得力を感じちゃうのもわかるけどさ。そんな感じで日本の愛国主義もグローバルから鎖国すれば日本国内の右派の内輪だけで成立する素晴らしい国日本というパラレルワールドが出来上がるわけだがここまでに書いたパラレルワールドはすべてただの脳内世界でしかないので、現実のほうはそれを無視して動いてくんですね。個人に限界はあるから、観測範囲を狭めるのもいい場合もあるけども。精神的にまいったぼくもSNSを観測から外すとある程度はラクになりましたし。でもその狭い世界で全能感に浸ってバカだったり無知だったりするのを反省したり改めたりしなくてもいいと思うような人ではいたくないなって思いました。たぶん橘さんもそんな気持ちでこういう本を書いているのでしょうし。

2位 世界インフレの謎

著者:渡辺 努
発行日:2023年01月27日

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投稿者:mkabuto
行動変容がインフレの原因
コロナ後の世界の在り方、生活の在り。方について考えるきっかけとなりました。読みやすいので一読してみることをお勧めします。

3位 GINGER[ジンジャー] 2023年 1月号

著者:幻冬舎
発行日:2022年11月22日

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投稿者:

4位 聞く技術 聞いてもらう技術 (ちくま新書 1686)

著者:東畑 開人
発行日:2022年10月11日

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投稿者:hi02
心理療法の基本に立ち戻れる良書
現在多くの心理療法がある中で、東畑さんは敢えて”聞く””聞いてもらう”ことの効用を説いている。しかも、”聴く””聴いてもらう”ではないこともミソでその理由は本書を読んでのお楽しみ。聞くことの重要性とは、心理療法の観点に立てば原点回帰だが現在の臨床心理学界を牽引している東畑さんが説くからこそ説得力が増す。結局心理療法とは、聞くことなんだと思う。私が大学院生だった時に指導教授から「心理療法とは、相手の気持ちを汲むことである」と教わったことを思い出した。私は現在児童への心理療法を専門にしており、児童へのアプローチもいろいろあるが、やはり”遊ぶこと”が児童への心理療法の基本であり、かつすべてである、と改め思った。また、私のような心理士の端くれが対応に困った時に専門書にあたるのも、困って相手の話を聞けない状態から、専門書を読んで相手のことを少し理解することで、話を聞ける状態になるために行っていることなんだな、とも改めて思った。本書は、心理療法の基本に立ち戻れる、かけがえのない良書だ。

5位 22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる (SB新書)

著者:成田悠輔
発行日:2022年07月06日

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投稿者:osamu
世の中の動向を観るには必要。
最初は自分にはちょっと難しいかなと思ったが現代の世界の仕組みを観るには為になる本でした。

6位 「会社四季報」業界地図 2023年版

著者:東洋経済新報社
発行日:2022年08月25日

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投稿者:mmm
内容はよい
内容はとてもわかりやすいです。2,016年度版以来の購入をしました。そのときよりも、1ページずつの紙が薄くなっており、以前のほうが頑丈でよかったです。

7位 自民党の統一教会汚染 追跡3000日

著者:鈴木エイト
発行日:2022年09月26日

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投稿者:ゆうさん
事実の記録
政治家と旧統一教会との接点を、ジャーナリストらしく丹念に記録しているが、やや事実の羅列で、もう少し解説が欲しい。

8位 ほんとうの定年後 「小さな仕事」が日本社会を救う (講談社現代新書)

著者:坂本貴志
発行日:2022年08月18日

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投稿者:Kindleのお客様
定年を考える50代にはおすすめ
2-3時間で読めるボリュームですが、データも豊富で自身の仕事、家庭などと照らし合わせて、定年後を考えるにはお薦めです。特にキャリアをシフトするタイミングをいつに置くのか、準備しておくことで漠然とした不安は軽減されます。

9位 13歳からの地政学: カイゾクとの地球儀航海

著者:田中 孝幸
発行日:2022年02月25日

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投稿者:Amazon カスタマー
読みやすいし分かりやすい。
読みやすいし解りやすい。家族で回し読みし、世界史を改めて学び直したくなりました。

10位 【Amazon.co.jp 限定】心配すんな。全部上手くいく。

著者:ヒカル
発行日:2022年09月30日

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投稿者:Amazon カスタマー
すごく面白い!
初期からの古参ファンで1度離れたものの某ファミレスのコラボメニューからまた戻ってきたファンです。オフショの写真や直筆サインの金箔押し、ページ数に顔の印刷など細やかな所までこだわって丁寧に作られているのが伝わります。内容も自己啓発系のジャンルかと思いますが、とても興味深く思考や考え方の参考にとても為になります!

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